東与賀干潟・海岸の貴重な価値をラムサール条約湿地登録へ

東与賀海岸には、昭和天皇、今上天皇御二人の行幸記念碑が建立されてあります。

昭和62年5月に昭和天皇は佐賀県嬉野町で開催されました、第38回全国植樹祭への御臨場に合わせて、地方事情御視察のため東与賀町に御来町、東与賀海岸から有明海を御視察になり、干潟に棲息する魚介類や野鳥、また、海岸線に群生する塩生植物を興味深く御観察をされました。

この時の御来町を末永く記念し碑が東与賀海岸に建立されております。

この碑には次のような詩が詠まれております。

"面白し 沖へはるかに 汐ひきて 鳥も蟹も見ゆる 有明の海"  

この行幸記念を契機に塩生植物シチメンソウが一躍クローズアップをされるようになり、今では東与賀のシンボル的な存在となっております。

また、平成18年10月には第26回全国豊かな海づくり大会における放流行事が開催され、今上天皇、皇后両陛下も東与賀海岸での行事におみえになり、ムツゴロウの御放流とノリの元種をカキガラへお手まきになられました。これを記念した碑は大会の意義を後世に伝えるとともに、佐賀県の豊かな海を守り続けられることを願い建立されたものです。この碑には全国豊かな海づくり大会における放流行事の情景をお詠みになられた詩が刻まれております。

"眼前に 有明海は広がりて 今年生まれし むつごろう 放つ"

このように昭和、平成と御二人の天皇さまが東与賀海岸に行幸頂いたことは、地域住民は元より県民にとりましても、この上にない喜びであり、有明海東与賀干潟・海岸の貴重な価値を大切に保全し、子どもたちに引き継いでいくためにもラムサール条約湿地登録が望まれるところです。

東与賀まちづくり協議会が推進してきたラムサール条約湿地登録については、2015年6月に南米のウルグアイで国際会議が開催されることになっており、是非この登録が実現することを心より願っております。

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