福井久男氏 兵庫を語る

8月例会(8月22日) 14時~16時 兵庫町公民館

市議会議員として永年にわたって努められた福井久男氏に話をして頂き、兵庫について学びました。

1.水路の整備
市議会議員になって最初に取り組まれたのは、洪水のない町にする、そして農家が安心して稲を育てるための農業用水を確保することだったそうです。そのために巨勢川の拡幅やいろいろな水路の整備、さらに排水能力の高い樋門やポンプの設置に取り組んだ苦労話や成果を説明されました。おかげで洪水はめっきり少なくなり、農業用水による争い事や干害はなくなりました。

2.兵庫北土地区画整備事業
この事業は福井氏の地元のことでもあり、大変力を入れられたようです。この事業に積極的でなかった前市長時代の苦労話や秀島市長になってから事業が進み始めた事と埋蔵文化財(土器や鍋島焼)が思っていた以上に出土したために発掘調査費の増大や事業の進行を大変遅らせた事を話されました。しかし、副産物として兵庫町の歴史の一端が明らかになりました。藤木四本杉で出土した多数の土器は、存在が知られていた家永氏が作ったもので,佐賀藩から江戸幕府への「例年献上」の一つでした。これは正月行事の盃に使われたと推定されています。また、江戸時代後期の佐賀藩士が所有していた鍋島焼と藩校「弘道館」や藩医学校「好生館」の遺物が、初出土していす。

3.兵庫小学校の校舎建築
日本で二番目に長い校舎・新しい体育館・広々とした運動場は、誰もが感心する学校です。この建設に携わった思い出を話されました。 

次回(9月19日)以降は、来年2月予定の町史発刊に向けて、会員が作成した原稿を検討します。



124A0053.JPGのサムネイル画像写真は区画整理事業が完了した兵庫北地区