6月成人学級

中川副公民館

中川副公民館

6月23日(金)成人学級歴史講座(通算17回)を開催しました。
郷土史家の森周蔵先生を講師に迎え、「猫化け騒動の歴史的背景」について講演いただきました。
佐賀の猫化けの話は「佐賀怪猫伝」や「佐賀の夜桜」で既に江戸等世間にも知られていた。
佐賀の物語として定着した背景には、龍造寺隆信が島原沖田畷の合戦で悲劇的な戦死を遂げ、その後龍造寺氏に代わる鍋島直茂を祖とする鍋島氏への政権交代劇が庶民の心を惹きつけ、日本人特有の「半官贔屓」(敗者に味方する)も働いていると考えられる。
龍造寺隆信の子政家から鍋島直茂への権限委譲は、「起請文」の交換の方法をとり十分時間をとり丁寧に進められた。
その後、龍造寺正家の子高房が将来を悲観し江戸で亡くなり、その直後白装束の高房の亡霊が佐賀に現れ、龍造寺派による鍋島派への報復活動があったようだ。(これが所謂猫化け騒動である)
以上の内容で、わかりやすく丁寧な説明があり皆さん興味深く熱心に聞いて頂いたと思われます。
                                                         歴史・伝統部会
                   ライター 江頭俊雄
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