9月成人学級

中川副公民館

中川副公民館

9月22日(金)成人学級が開催されました。今回は第18回歴史講座で、郷土史家の末岡暁美さんを講師に迎え「三重津海軍所教官江副廉蔵」について講演していただきました。
江副廉造は、大隈重信の先妻美登の弟で、慶応元年長崎に出て致遠館でフルベッキに英語を学び、明治2年三重津の藩立海軍寮で英語を教える。その後、上海に渡航し貿易に従事した。
煙草販売業を始め米国製煙草の直輸入を開始し、さらに満州朝鮮における煙草専売業に基を作り、明治の煙草輸入王と呼ばれた実業家です。さらに、有田陶器の宣伝販売にも尽くした。これらの偉大な事業等を行うに当たって大隈重信が、江副廉蔵に対して常に支援を行っている。
また、パリ万博に佐野常民と一緒に川副町出身の小出千之助は通訳として派遣された。小出の菩提寺は南里の多門院にある。同じくパリ万博に一緒に派遣された深川長右衛門は、早津江の弥富元衛門の後援で長崎で貿易商を行った人である。
さらに、慶応年間に長崎に設立した致遠館の教師およびその門弟の明治初期の写真(フルベッキ写真)には、全国から怱々たる人物が写っているが、この中に早津江出身の香月経五郎もいたことを紹介された。
以上の内容で、佐野常民を始めとして川副、早津江に関係ある人物を含めて分かり易くまた、丁寧な説明があり皆さん興味深く熱心に聞いていただいて非常に好評だったと思われる。  歴史・伝統部会 江頭俊雄
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