石井樋と多布施川のものがたり

若楠公民館

若楠公民館

今年の『ふるさと歴史講座』は多布施川をテーマにしています。
第1回は2月8日(水)に開催し、講師にはさが水ものがたり館の館長荒牧軍治さんを招きました。
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水の神様ともいわれる成富兵庫茂安ですが、少年の頃はとてもやんちゃであった。
しかしその後は血気盛んな武将として名を上げ、朝鮮出兵のおりには加藤清正を救ったとのこと。
こうした武士としての一面に、参加したみなさんの関心も高かったようです。

若楠校区には『城井樋』といわれる多布施川から取水する井樋があります。
荒牧先生によれば、井樋の幅と高さだけで上手く水を田畑にまわす仕掛けをつくったことは、当時の技術ではすごいことだと。
平野といえども微妙な高低差があるわけで、どのような測量の技術があったのか。


このあたりの水路沿いには、古い大師堂や観音像が点在し江戸時代には集落が形成されていたのではと推察されます。
多布施川と隣りあわせで水には困らず、農地として適していたことでしょう。
その昔、人々がどんな暮らしを営んでいたのか思いをめぐらせてみるのもいいですね。

〔次回のお知らせ〕
多布施川がはぐくむ生物多様性
 日時:2月22日(水)10:00~12:00
 場所:若楠公民館 集会室