東与賀公民館長のコラム③公民館の人

東与賀公民館長のコラム③
（令和２年１１月３０日（月）佐賀新聞「オピニオン」のページに掲載されました）

公民館の人

　青少年の健全育成ならびに子どもへのまなざし運動の一環として、11月10日に市民総ぐるみ街頭活動に参加した。今回はいつもと趣を変えて、子どもたちの下校時の安全・安心を地域で見守る活動。校区内エリアの主な箇所において、一時間程度であったが、いつものとおりあいさつをかわした。
　下校時間となり、運動クラブの練習が運動公園で始まった。少年野球の元気な子どもから、「公民館の人」と大きな声が聞こえ、少年野球のメンバーに「あの人は公民館の人ばい」と吹聴してくれていた。「私をなんで知っているの」と聞くと、「この間、まなざしコンサートに来てたじゃん」と返ってきた。
　私自身、勤務５年目で、校区の皆さんと気軽に声掛け、声掛けられる関係づくりができ、すっかり市民社会に受け入れられたと安心していたが、まだまだ単なる「公民館の人」であった。努力が足りないと猛省。利他の心で愚直に子どもへのまなざし運動にも力を入れ、「公民館の人」で終わらず、いつかは「公民館長！　公民館長さん！」と響きのある声を聴きたいものである。