東与賀公民館長のコラム⑫ 立ち番への厚意に感謝

東与賀公民館

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(令和4年2月6日(日)佐賀新聞「オピニオン」のページに掲載されました)20201223103234-8bcc4e23908cdc761a82fdd2db368f7fc515c5cb.pngのサムネイル画像

立ち番への厚意に感謝

子どもへのまなざし、地域の安全安心などを願い、児童生徒の登校時間に合わせて、自宅近くの交差点・横断歩道で毎日、立ち番をして9カ月が経過した。この時間帯に往来するのは小中学生をはじめ、ほとんどが"常連"なのだが、時折初めての出会いもある。
小中学校の2学期の終業式の日、翌日から冬休みに入るため、子どもから「今日で終わりです」と声を掛けられた。「正月過ぎてから、また元気な姿で会おうね」と返した。毎朝あいさつを交わす関係ではあったが、「今日で終わりです」と"先手を打たれた"ことに「しばしお休みください」とのメッセージを込めたのだろうと理解し、子どもたちの気遣いに感動するばかりであった。数カ月間での、こうした成長にも驚く。
子どもたちとのやりとりが終わるや否や、ある古老の方から「毎日お疲れさま」と熱々の飲み物を差し出された。数回固辞したが、「受け取りなさい」と言わんばかりに手を伸ばされ、ご厚意にすっかり甘えてしまったのである。うかつだったのは、お名前を聞くのを失念したこと。地域の方々に尋ねて回ったが、後の祭りだった。
毎日とはいえ、短時間のことであり、ご厚意を頂くほどのことはやっていないと思うが、地域の方々の心のぬくもりを感じた。今後も安全安心を最優先に継続しなければと意を強くした。