宿命を使命に変えて〜嘉瀬町人権のつどい

嘉瀬公民館

嘉瀬公民館

嘉瀬町では毎年、嘉瀬小学校を会場に人権に関する講演会を開催しています。ことしはクラウン・シロップさん(林志郎さん・北九州市在住)を招き11月15日に行いました。

講演会には地域のみなさん約40人と嘉瀬小の全児童230人が参加。軽快な音楽とともに繰り出されるクラウン・シロップさんのパフォーマンスに、のっけから子どもたちは身を乗り出し大喜びしていました。

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マジックなどを挟みながら話された内容は、林さん自身が講演会の冒頭「きいたらぐったりする」と言われたように苦労続きの身の上話。6歳で小児がんを発症し3年余りの闘病生活、その後の陰湿ないじめ体験、おとなになってからの病気、離職と「落ちるところまで、落ちた」半生だったそうです。

その後さまざまな人との出会いなどから、当時亡くなる子どもも少なくなかった小児がんを克服したことを使命ととらえ、2008年から小児がんの啓発活動と小児がん経験者の支援活動を始めました。

20191118155215-c9a0006ae8875593529b1c2d00e25fd84a8b7ab3.jpg(講演会終了後、公民館にて。サークルのみなさんと一緒に)


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(林さんから公民館職員3人へのプレゼント)


林さんのお話の最後に、「自分を好きになって」というメッセージがありました。ほんとうに、そうと思う。とはいえ、思春期にもなると他者と自己の間でゆらぎ自分のことを好きになれない時期もあるものです。おとなになるにつれ、ありのままの自分を好きになれた気がしますね。三十にして立つ、四十にして惑わずとはよく言ったもの。

おとなの責務として、「この世は生きるに値する」ってことを子どもたちに示していきたいと思った講演会でした。



主催:嘉瀬校区社会人権・同和教育推進協議会(事務局 嘉瀬公民館)
(令和元年度地域ふれあい事業)