ナガエツルノゲイトウに関する学習会(報告)

嘉瀬公民館

嘉瀬公民館

特定外来生物ナガエツルノゲイトウに関する学習会の2回目を3月17日(木)、嘉瀬公民館で開催しました。前回(11月)の参加者に加え、関心を寄せられた自治会長や農家の方などの参加を得て、嘉瀬町の現状と課題について話し合いました。

はじめに佐賀市環境政策課より、1回目の学習会で参加者から提案があったナガエツルノゲイトウを枯らす実験の結果について報告がありました。水路から刈り取ったナガエツルノゲイトウを袋に入れ、塩水や農薬を加えて観察したものの、1ヶ月程度では顕著な変化は見られなかったとのこと。生命力が非常に強いという話に、参加者の皆さんからはため息が。

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今年度嘉瀬町では、市の委託業者のほか農業者グループも自発的に防除作業を行いました。十五環境保全倶楽部の右近さんは昨夏の作業を振り返り「ポンプ場周辺の繁茂が酷く何とかするしかなかった。重機がないとできないし、かなりの重労働になる」と作業の困難さを訴えました。

嘉瀬まちづくり協議会環境部会の谷口さんは、水門周辺での繁殖の危険性を指摘し「農家だけの問題ではない。排水に支障が出れば大雨のときに災害になる」と話し、ボランティア活動に意欲をみせました。


R4_3 生涯学習(2).jpg(嘉瀬公民館東の水路。2月22日撮影。マット状に繁殖するのが特徴)


嘉瀬町内のクリークの幹線では順次浚渫事業が進められているそうです。ナガエツルノゲイトウの防除について期待しつつ、今やそこら中に拡がってしまったナガエツルノゲイトウの根絶へ向け、オール嘉瀬で取り組めることを引き続き模索するという方向で参加者全員が一致しました。(嘉瀬公民館主催、参加者7人)