景観を通して地域の愛着を深める(景観ウォッチングバスツアー)

南川副公民館

南川副公民館

 令和2年2月10日(月)、佐賀市都市デザイン課の協力をへて景観ウォッチングバスツアーを開催しました。昨年同様 (一社)佐賀県建築士会 川崎康広氏から説明をいただきました。まずは、吉島家鍛通ミュージアムで鍛通の歴史に触れ、サガ電子工業(株)(久保泉第2工業団地内)に向かいました。この建物は、築100年を越える武雄の酒蔵と築80年近い有田の米蔵を移築し、自然に還る素材を利用して再建築された工場と社屋です。蔵の持つ調温・調湿機能を最大限に生かして、省エネ、省資源と言った先駆的なエコ活動を実践されています。工場と言えば箱のような建物とむき出しの配管というイメージを持っていましたがとても美しく、気持ちよく働けそうだと思いました。次は、輿止日女神社。神社と楠をはじめとした樹木の調和が素晴らしく、凛とした雰囲気を感じることができました。そして天皇陛下ご夫婦の長女愛子の御誕生を記念し、佐賀県林業試験場に隣接して作られた平成子ども記念の森へ。木の温かみや美しさを感じることができる学習館で昼食をいただきました。自由時間では、木の実や枝などを集める者、森を散策する者それぞれに時間を過ごしました。
 午後は、ガーデンテラス佐賀ホテル&マリトピア(ホテル棟)、井手邸を見学。「新しい建物ができたと車窓からは見ていたけど、近くから見ると雰囲気違うね」と参加者。佐賀の環境や人のスケールにも配慮された建物だそうです。そして最後、長崎街道の高橋付近に位置する井手邸へ。呉服屋を営んでいた当時の外観をほとんど残し、リホームされています。所有者のご厚意で内部を見学させていただきました。生活のしやすさはもちろん、古きも新しきも大切にされている様子に感銘を受けました
 参加者からは、佐賀に合った建物でどこの場所も佐賀らしくてとても良かった、説明が詳しくてよかった、佐賀を再発見できたなどの声があがりました。今回のツアーでますます佐賀のことを好きになってくださったならと思います。
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