去る11月13日㈰ 第10回三瀬寄席を実施しました。コロナ禍の2回の中止を経ての開催です。
この日の演者は笑福亭瓶二さん。あの笑福亭鶴瓶の8番目のお弟子さんとのことです。
三瀬寄席は、ふるさと創生助成金による事業として行政主導で始めたものを、平成25年に三瀬寄席実行委員会を発足させ、地域の恒例の文化事業として行ってきたものです。笑福亭瓶二さんは、その平成25年から今回の第8回まで連続して出演いただいております。今年の演目は、新作落語「宿題」と古典落語「子はかすがい」の2本でした。今回、この2つのお話を通じ、やはり噺家(はなしか)さんというのは、人を話の世界にのめりこませるプロなんだなということをつくづく感じました。語りの口調や言葉、顔の表情、仕草そして小道具等で、状況を描写し、登場人物の人間性や人物間のやり取り、関係の展開などをみごとに伝えながら、聞いている人を物語の中にグイグイ引き込み、喜怒哀楽の感情を誘い出す。期せずして聴衆がその物語の中にいるような感覚にさせてくれます。日本の伝統文化の一つと言われる所以だと思いました。最後には、抽選会もあり、噺家さんとの距離もぐっと身近に感じられる一時でした。聞きに来られた方は皆満足されたご様子で、7人の小学生も参加してくれていて、いずれも楽しかったとの感想を伝えてくれました。