エンジョイ体験講座① 「江戸の笑いと文化」

新栄公民館

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 平成30年度のエンジョイ体験講座第一段は、佐賀ユーモア協会事務局長の音成日佐男さんを講師にお招きし、「江戸の笑いと文化」と題してご講演いただきました。
 江戸時代の「礼節、親切、自然を敬う日本人」のこころ、そして言葉遊びが大好きだった庶民の文化には、ユーモアとコミュニケーションが豊富であったとのこと。
 こういった背景には、寺子屋などの影響による日本人の識字率の高さがうかがえ、読み書きやそろばんの他、儒教の教えがあり、教養と倫理観をもったものであったとお話されました。
 また江戸時代に京都の龍安寺に送られたとされる「知足の蹲踞(つくばい)」には、「吾唯足るを知る」という言葉が刻まれているとのことです。これは、際限なく求めるのではなく、自分にとって必要なもの、必要な量を知る。そしてその必要なもので満足することを知る、という意味で、この感覚が江戸時代のよさであり、他人をも思いやれる気風、そして誰にでも愛されるユーモアが生まれた理由だったのではないかというお話でした。
20181101161113-2d7a6a88c6e1be4d2b3fb6d784f08e9cbb9d8f06.jpg20181101164223-d0e3bdf738b7cc627a2674556ba35ed9b87976bc.png「吾唯足るを知る」