9月14日(日)午前10時より、本庄まちづくり協議会 地域教育部会の主催で、『みんなが安心して暮らせるまちづくり』をテーマに、佐賀大学教育学部 教授 吉岡 剛彦先生をお迎えして、講演会を開催しました。

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今回は、近年多く起きる災害に対して「災害時/避難時における男女共同参画」を中心にお話をしていただきました。

以下、お話の要点です。

1)災害は他人事ではない

 ⇒ 近年の日本で多発する自然災害の概観。熊本地震では「災害関連死」が直接死を上回った現実。

2)災害時にまずトイレに困ること:トイレ問題から見える課題

 ⇒ 水や食料より先に、誰もが直面するトイレの問題。劣悪なトイレ環境が引き起こす健康被害や性被害のリスク。

3)災害は平時には襲わない:女性や多様な人々の困難

 ⇒ 避難所運営が男性中心になりがちで、女性の声が届きにくい現実。プライバシーの欠如、必要とされる物資の男女差など。

4)解決に向けて:防災・復興に女性・多様な住民の視点を

 ⇒ 防災計画に「女性の視点」の重要性。佐賀県の取り組みと「避難所チェックシート」の紹介。

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吉岡先生より、一つひとつ丁寧にお話いただき、これまで起きてきた災害時の避難時の教訓が、次の災害時になかなか活かされていない現状に驚きました。

また、男女共同参画の視点で災害などの備えや心構えの必要性を改めて学びました。

「自助・共助・公助」・・・まずは、自分で自分の命を守る「自助」から。

避難持ち出し袋や簡易トイレの準備、避難ルートや避難場所など、平時から備える意識を高めていきたいと思います。

参加された30名の皆さん、熱心に耳を傾けられ、質疑応答では活発な質問が出ていました。

これからの地域の安心・安全なまちづくりに活かしていけると良いですね。お疲れさまでした。

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