「これって認知症?『もの忘れ』から知る認知症の予防と治療」第2回鍋島養正塾〜健康編〜(報告)

鍋島公民館

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南里悠介さん(JCHO佐賀中部病院脳神経内科・リハビリテーション科部長)をお招きし、「もの忘れ」を切り口として、認知症に関するお話をしていただきました。(令和4年6月29日)

まずは南里さんのピアノ演奏による曲名クイズ。
「夏が来〜れば思い出す〜、はるかな尾瀬〜遠い空〜♪」
さて、この曲名はなんでしょう?
「はるかな尾瀬!」「夏は来ぬ!」
いろんな答えが出てきましたが、正解は「夏の思い出」
歌えても、以外と曲名は出てこないものです。

講師のお話によると、認知症予防に必要なことは食事・運動・公民館だそうです。
食事...抗酸化作用のある野菜とタンパク質がとれる肉・魚・卵などを十分に摂る
運動...涼しいところで座ってできるNHKのテレビ体操や前頭葉の活性化に効果のあるウォーキングなど
公民館...文化・芸術活動、運動、いろんな人と会話を楽しむ

認知症には様々な原因があり、場合によっては治療で治ることもあるので、ぜひ早めに専門医に診てもらうことと、総合的に介護環境を整えるために、診察は家族も一緒に行くことを推奨されていました。
参加者からの、「認知症?と思っても、家族がなかなか診察に行ってくれない場合は?」という質問には、「健康診断で脳ドッグを受けに行こう。」と誘ってみては、というアドバイスをいただきました。

さて、ある程度講座が進んだ後、再度「夏が来〜れば思い出す〜♪」の曲名は何だったでしょう?という質問がありました。
しかし、みなさん、すぐには回答できません。
この思い出せない症状は「認知症」ではなく、単なる「もの忘れ」なので、何も心配することはありません、という講師の言葉に会場からは笑いが出ていました。

認知症は誰でもなる可能性の高い病気です。「ゼロ認知症」ではなく、認知症と上手に付き合って、自分らしい生活を送る「with(ウィズ)認知症」を目指しましょう!

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