「ひと 鍋島」堤いと代さん(たんぽぽ会会長)

鍋島公民館

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「ひと 鍋島」

 

鍋島校区のまちづくりに長年ご尽力されている 堤いと代さん にお話を伺いました。堤さんは、「たんぽぽ会(鍋島中学校区地域教育推進会議)」の二代目の会長として今年10年目、他に「鍋島まちづくり協議会(あんぜん互助部会)」「鍋島校区スポーツ協会本部役員(ママさんバレーの監督)」「佐賀市ママさんバレーボール連盟(会長)」「佐賀県バレーボール協会(常任理事/地区代表)」「鍋島地区民生委員・児童委員」「佐賀市まなざし育成委員(班長)」「ガールスカウト佐賀県連盟(副連盟長)」で活躍されています。(以下敬称略)

 

――まずは「たんぽぽ会」について教えていただけますか。

堤:前身は平成2年(1990年)に、保護司でもいらした鍵山俊明先生が中心となって立ち上げられた「子ども達のしあわせを求める会」で、小中学校や公民館、地域団体会長を中心に集まりました。翌年にたんぽぽ会という愛称で正式発足しています。当時は鍋島小学校の児童数が1600名ほどいた頃で、 "やんちゃ"なレベルの行動から、一部飲酒や喫煙、窃盗、暴力といった未成年の非行問題が問題となっていた時代でした。不登校も少しずつ出始めていたと思います。私は専業主婦として二人の子育てをしていましたが、鍋島中学校のPTA会長として参加したのがきっかけで、子どもが卒業した後もたんぽぽ会に所属し、今に至っています。

 

――子どもを取り巻く環境はどのように変化したと感じていらっしゃいますか。

堤:私の二人の子どもは現在42歳と40歳。子ども達は学校が終われば友人と外で遊び、お互いの家や図書館などで宿題をして過ごしていました。今はスマホやオンラインゲームで、一人で自宅で遊べますね。すると夜ふかしで翌朝起きれず遅刻し、そのうち学校に行くのが"面倒なこと"となり、そのまま不登校へというケースもあると聞いています。また人と人との繋がり、関係が急激に変わってきていると思います。

 

――少子化が加速する中、不登校の小中学生の数がこの30年ずっと増加傾向という現状、どうみておられますか。

堤:私がPTA役員をしていた頃は、専業主婦も多くおられて、それなりに時間にゆとりがあったように思います。当時も不登校の子どもはいたと思いますが、あの頃は如何にして登校させるかと、学校も保護者も一生懸命だったと思います。今は不登校についての見方が親も社会も変化しているように思います。多種多様な考え方があり、学校側の対応も大変だと感じています。

 

――主任児童委員の活動を教えてください。

堤: 主任児童委員、所謂民生委員は厚生労働大臣から委嘱され、住民の立場に立って相談に応じる役目をもっています。主にこどもや子育ての家庭に対して、各区域担当の民生員・児童委員と協力し、必要と思われる関係機関との「パイプ(つなぎ)役」です。不登校になる原因は千差万別で、学校には専門のカウンセラーがいますが、主任児童委員は学校や幼稚園、児童相談所、教育委員会、社会福祉協議会、警察等に協力する形で活動しています。

 

――「佐賀市まなざし育成委員」について教えてください。

堤:まなざし育成委員の活動は、毎月4回学校内の巡回活動をしており、巡回経路や気づきなどを佐賀市に報告するようになっています。鍋島校区では現在5人の「まなざし育成委員」がおり、子どもが立ち寄りそうな場所や公園等を巡回します。危険場所の発見や子どもに声をかけながらまわるのですが、最近は外で遊んでいる子どもが少ないですね。あとは、月1回、鍋島小学校の校門に立ち、下校時のあいさつ運動をしています。鍋島の子どもたちは元気で素直、ほんとに良い子ばかりだなあと、私たちも優しい気持ちになれます。

 

――堤さんが地域活動を始めたきっかけは何でしたか。

堤:ママさんバレー部に所属していたときに、鍋島校区体育協会バレー部の部長になりました。また幼稚園の保護者会の役員、小学校、中学校のPTAの役員をしました。一つの役を引き受けると次々とお願いされるようになりました。

 

――因みに何か仕事はされていましたか。

堤:いいえ、ずっと専業主婦です。実家が農家で、一年中休みのない農家の実情を見て育ちましたので私の夢は専業主婦になることでした。今では二人の子どもたちも成人となり、それぞれ近くに独立して暮らしています。孫も5人いますよ。

 

――最後に今後の豊富をお聞かせいただけますか。

堤:流れにまかせてきたら、知らない間に様々な活動に関わるようになっていました。役職からはそろそろ引退かと思うこともありますが、健康な間は何か目標を持って地域と関わり、家族や地域の人と楽しく暮らしていきたいです。鍋島には親しい友人も多く、便利でとても生活しやすい地域と思っています。たまには旅行してはどうかと言われることもありますが、鍋島のママさんバレーは強くて、大会で勝ち進むことで北海道から沖縄まで何度も遠征試合に出ることができました。今のところこれで満足しています。私たち夫婦はそれぞれの時間も大切にしながら地域と関わっていきたいと思っています。

 

――本日はお話ありがとうございました。

 

                 聞き手:鍋島公民館館長 岸川いづみ