「ひと 鍋島」
令和7年12月より「鍋島地区民生委員・児童委員協議会」の会長に就任された古賀伸一さんにお話を伺いました。
――活動内容を教えてください。
古賀会長:私たちは住民福祉の観点から住みよい暮らしの手助けをしていると思っています。広く「民生委員」と言われていますが、正式名称は「民生委員・児童委員」です。その活動内容は、高齢者はもちろん乳幼児から児童・生徒、大人まで全ての方々への支援活動となります。
具体的には、生活上の心配ごとや困りごと、医療や介護の問題、子育ての不安などの相談に応じること。そして、その課題が解決できるように市役所や専門機関への「つなぎ役」となることです。また、地域の見守り役として、高齢者や障がい者世帯への定期的な訪問や子ども達の見守り活動を行います。
――鍋島校区には何名の民生委員・児童委員の方がいらっしゃいますか。
古賀会長:鍋島校区の委員定数は主任児童委員2名を加えた19名ですが、現在15名です。基本的には自治会長が委員を推薦するとされていますが、任期が3年間ということもあり全体的に「なり手不足」で、今期も4名が欠員となっています。
――具体的にはどんな役目を担っているのですか。
古賀会長: 地域を守り、地域住民の身近な相談相手として活動するため、通常は児童生徒の登下校時の見守り活動のほか、一人暮らしの高齢者や昼間一人で過ごしている高齢者宅を訪問して安否確認するなどの活動をしています。また、委員によってはボランティア活動を通して担当地域住民の悩みや困りごとを聞き出し、住民の立場になってより良い方策がないか検討している方もいます。私も角目1区を担当して今2期目ですが、主に独居高齢者の相談相手などをしています。人によっては他人に迷惑をかけたくないとの思いから不自由なまま我慢して生活している人も時々見かけますので、悩みがあったら是非気軽に声をかけて頂きたいですね。
――大変地道な活動ですね。ある程度生活の領域に入ることになるわけですから、難しい面もありそうですね。
古賀会長:受け入れられるまでの苦労は多くの委員が経験するのですが、私自身も民生委員になってから高齢者の孤独死を3人ほど経験しました。隣近所と殆ど付き合いがなかったため発見が遅れたというケースもありました。相互に信頼関係を築くのは簡単ではなく、"言うは易く、行うは難し"です。
――子どもへの対応はいかがですか。
古賀会長:まずは、民生委員が児童委員を兼ねているということをご理解頂きたいですね。その中に"主任"児童委員もいます。昨今、子どもさんの居場所問題を耳にします。今の子ども達は学校から帰ってから近所の友達と外で遊んだりすることが少なく、上級生と下級生が一緒に遊んだり、近所の大人とのふれあう場面も減っていると思います。
――子どもさんの対応で難しいところはありますか。
古賀会長:特に男性からの声掛けは子どもたちに警戒される傾向があるので、日常から顔を知ってもらうよう努力しています。私たち大人が子どもへ日ごろから優しい言葉をかけているような町にしたいですね。
――古賀会長は市役所に勤務されていたと伺いましたが、そのご経験は今活かされていますね。
古賀会長:保険年金課を皮切りに税務、産業、総務、保険福祉部門などのほか、教育委員会や農業委員会など、行政全般を経験してきましたので、行政サービスを知っているという点からも地域に恩返しをしたいという気持ちでいます。
――最後に今後の豊富をお聞かせいただけますか。
古賀会長:現在は会長として毎月定例会を主催していますが、同じ活動仲間どうし助け合えるような協議会にしていければと考えています。引き続き、鍋島校区の住民の方々が安心して暮らせるまちづくりに少しでも貢献できるよう私たちも努力していきたいと思います。
――本日はお話ありがとうございました。
聞き手:鍋島公民館館長 岸川いづみ









