~霧の早津江に刻まれた先賢の足跡を訪ねて~
令和8年1月16日(金)、歴史・伝統部会による「歴史探訪ウォーキング」に参加しました。当日は早朝からの深い霧に包まれる中、参加者10名が公民館に集合。江頭部会長からコース説明を受けた後、地元の歴史を再発見する旅へと出発しました。
■ 志賀神社:海と陸を繋ぐ守護神
最初に訪れたのは、859年に志賀島(福岡県)の志賀海神社より分霊されたと伝わる「志賀神社」です。 かつて無人の州だったこの地は、潮が満ちれば海に沈み、引けば姿を現す神秘的な場所でした。陸地化が進むにつれ、海陸交通の拠点として人々の崇敬を集めてきた歴史があります。主祭神は、上筒男之命・中筒男之命・底筒男之命の三柱(志賀大神)。春の桜、秋の紅葉の名所としても親しまれています。
■ 佐野常民生誕地:赤十字の精神が息づく地
日本赤十字社の創始者・佐野常民の生誕地では、大正15年に建立された記念碑と、往時をしのばせる大きなモチノキ、井戸跡を見学しました。命日の12月7日には、昭和27年の再開以来、欠かすことなくその偉業をたたえる式典が続けられています。
■ 福田よし(楠の木おばさん):情熱が守った佐賀の象徴
昭和25年、佐賀城跡の楠が伐採の危機に瀕した際、「私を先に切れ」と体を張って阻止した福田よしさんの勇気ある行動を学びました。彼女の情熱が実を結び、楠は県の天然記念物に指定され、のちに「県の木」にも選定されました。県庁前や西堀端に建つ碑は、その郷土愛の証です。生家跡では漆喰造りの塀が当時の様子を今に残しております。
■ 弥富家跡:藩政時代を彩った屈指の富豪
かつて「金善(かなぜん)」の屋号で知られた弥富(やどみ)家は、鍋島閑叟公がお忍びで立ち寄るほどの豪勢な屋敷を構えていたといいます。現在は護岸の石垣跡を残すのみですが、金融や酒造、干拓など多角的な経営で諸藩の御用達を務めた繁栄の面影を今に伝えています。
【ウォーキングを終えて】
地元の方々が中心の参加だったこともあり、「ここにはあの店があった」「春にはあそこに花が咲く」と、道中も会話が尽きることのない賑やかな探訪となりました。 その熱心さゆえ、予定時間を超過したため「岸川醤油」については次回のお楽しみということに。帰り道には、朝の霧が嘘のような「寒晴れ」の空が広がっていました。
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