第2回生涯学習セミナーでは、西九州大学看護学部看護学科の渡辺直子先生をお招きし、「むくみ」について教えていただきました。
朝起きたら顔がむくんでいた、夕方に脚がむくむなど「むくみ」は私たちにとって身近に感じることが多いものです。
むくみは、血管から細胞へ流れる水分量が増加したり、血管やリンパ管への水分吸収が減少したりすることによって生じるそうです。
すぐに解消する軽度のむくみは、あまり心配しなくてもいいものの、病気のサインとしてむくみの症状が出ることがあり、むくみが知らせる体のサインと見つけたときにはどの診療科を受診したらよいかを解説していただきました。
また、加齢によって筋肉が弱ると、足首・足指の屈伸がない歩行になりがちで、そうなるとせっかく歩いても足の筋肉を保つことができないそうです。正しい靴の履き方もとても大切だと話されました。
最後に、災害とむくみについて話していただきました。
災害時の避難生活では、長時間の座位や運動不足、水分不足等が原因で血栓ができ、最悪の場合は死を引き起こすこともあるエコノミークラス症候群に注意が必要です。
予防には、こまめな水分補給、適度な運動、弾性ストッキングの着用などが有効ということでした。
ご自身の経験から災害への備えとして、水やトイレをそれぞれで確保しておくこと、就寝時でも安全に避難するために寝室に安全に歩くことができる「靴」を準備しておく大切さを話されました。