10月22日(金)、佐賀城本丸歴史館 企画学芸課長の竹下正博さんをお招きして、開成さが学講座①「佐賀城本丸と 歴史館の秘密」を開催しました。
現在の佐賀城本丸歴史館は、幕末期(天保期)の佐賀城本丸御殿の一部を「佐賀城御本丸差図」をもとに忠実に再現し建てられたとのことでした。
「佐賀城は未完成」といわれており、1603年頃(「慶長御積絵図」)では、防御力が高い城が作られる予定だったのではなかったろうかといわれているそうです。
その後、二度の大火災があり、天保6年頃から鍋島直正が本丸再建を表明し、建設に着手しますが、天守閣は造らなかったということです。軍事施設というより、行政施設へと変わっていったようです。
また、火災によって焼けた瓦などが、周囲の堀に捨てられた可能性が高く、最近でも飾瓦などが発見されたとのことでした。(注意:堀はかなり深くて危険とのことです。)講座の中で、瓦の一部を実際に見せていただきました。はがしやすように布が巻いてあったようすなどがわかり、受講者の方々の関心も高まっておられるようでした。
講座を受講された方からは、「再建に関わった方の苦労や思いがわかり、勉強になった。」、「本丸の秘密がわかってよかった。」などたくさん感想をいただきました。
なお今回参加された方には、オリジナルクリアファイルと、佐賀の七賢人バッジを配らせていただきました。
講師の竹下正博さん会場の様子
天保期再建の佐賀城本丸御殿の様子
発掘された瓦の破片を手に取られている様子
オリジナルクリアファイルと、佐賀の七賢人バッジ