まちづくり協議会の環境部会長さんが「オオキンケイギクというコスモスに似た外来種があり、注意したほうがいい。生命力が強すぎて、あっという間に繁殖するらしい」と数ヶ月前の会議の席で話をされました。調べてみると嘉瀬町では、ナガエツルノゲイトウやアライグマなどの外来生物が確認されているとのこと。そこで、外来生物について学ぶ講座を1月16日、嘉瀬公民館で開催しました。
外来生物とは、人間の活動によって自然分布以外の地域から入ってきた生物のことです。そのうち生態系に悪影響を及ぼす、または及ぼす恐れがあるもの約150種を、環境省が特定外来生物に指定しているとのこと。佐賀市でもウシガエル、ブラックバス、ブラジルチドメグサなど数多くの特定外来生物が確認されているそうです。
講師は佐賀市環境政策課に依頼しました。「かわいかろ〜」と見せてもらったのは、持参されたアライグマのぬいぐるみ。アライグマは北アメリカ原産で、日本では約40年前の人気アニメでおなじみです。その頃多いときで年間約1,500頭が輸入されたそう。ラスカルのあまりのかわいらしさに、アライグマとの楽しい暮らしを夢見た少年少女も多かったに違いありません。ところが実は、アライグマは気性が荒く超攻撃的。そのため家庭でペットとして飼い続けることができず、棄てられ野性化したものと考えられています。
参加したみなさんの関心はとても高く、講座終了後にもいろいろ質問したり話をしたり。わたしが思う以上に、町のみなさんは外来生物を身近に感じているようですね。
次回は1月30日(木)です。今度はカメの話です。
主催:嘉瀬公民館
参加者:17人