嘉瀬町百景#2 乙護神社と楠の古木

嘉瀬公民館

嘉瀬公民館

嘉瀬町には思いのほかお寺や神社が多い。嘉瀬町の北の方、荻野にある乙護神社(おとごじんじゃ)に先日行ってきました。

創立不詳。平胤貞が建久3(1192)年再建したとの記録がある。祭神は多紀津姫命、多紀理姫命、市杵島姫命他五柱で、文禄2年龍造寺周家によって再建され、明治8(1875)年村社に列せられた。(参考引用:嘉瀬町史)

乙護神社社殿.jpg

境内は木々に囲まれひっそりとしています。鳥居をくぐると右手に大きな木がありました。樹齢およそ300年のクスノキです。江戸時代中頃からこの地にあって、人々の暮らしを見守り続けた古木。両手をついてみると、じんわり温かくなっていく気がしました。

乙護神社クスノキ.jpg

社殿に手を合わせ、願うはただ一つ新型コロナウイルスの終息です。診断方法や薬がなかった時代、人々は神仏に手を合わせるほかなかったかもしれません。

嘉瀬町内の八幡神社、四面神社同様、毎年秋には浮立が奉納されます。荻野の大人、子ども約30人が参加し、鉦や太鼓で賑やかに練り歩きます。その日の夕方は地区の公民館で直会が開かれ、三世代交流の場になっているそうです。