嘉瀬町百景#3 有重八幡神社

嘉瀬公民館

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今回紹介するのは、有重にある八幡神社です。好生館の東に位置します。

御神体は八幡大菩薩で、応神天皇が主神。安元元(1175)年地頭の徳善太郎平益信が鶴岡八幡の分霊を勧請、建久6(1195)年祭殿建立。弓矢の神として信仰あつく、後に鍋島平右衛門清久(直茂の祖父)の保護を受けたとされる。(参考引用:嘉瀬町史)


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境内は周囲をクリークに囲まれ浮島のようになっています。門をくぐり足を踏み入れると、どっしりとした構えの拝殿が。自然の美しさもいいものですが、人の手による複雑な建造物しかも左右対象のものは心落ち着きますね。

有重、新町、十五の氏子持ち回りで毎年秋に奉納される浮立は、地元の方の話によれば江戸時代天然痘が大流行したときに、疫病退散のため城主の許しを得て始まったのだそう。ことしは残念ながら、浮立は取り止め神事のみ行うことになりました。


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帰りに門を抜けようとすると、正面200メートルほど先に鳥居が見えました。田んぼの中にポツンとあるその場所は、下の宮とのこと。汗だくでクリークの周りの草取りをされていた地域の方と挨拶を交わし、静かな境内を後にしました。