嘉瀬町人権講演会を開催しました。

嘉瀬公民館

嘉瀬公民館

すべての人の人権が尊重され、共に支え合い、共に生きることができる「共生社会の実現」を目指し、嘉瀬町では毎年小学校と連携し人権学習会(講演会)を開催しています。ことしはジャグリングパフォーマーの喜多和裕さん(佐賀市在住)をお招きし、11月13日に嘉瀬小学校体育館で開催。全校児童240人に加え、保護者や地域の方約40人が参加しました。

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冒頭スティックを使った華麗なパフォーマンスで子どもたちの注目を集めた喜多さん。その後静かな語り口で、自身のこれまでについてお話されました。

小学校1、2年のときクラスにやんちゃな子がいて、落ち着かなかったこと。担任の先生がクラス運営に悩んだ様子だったこと。だんだんと学校に行くのがいやになり、2年生の途中からほとんど行かなくなったけれど、不登校の子どもなどのためのフリースペースに通うなかでいろいろな出会いがあったこと。

中学校卒業後高校進学はしませんでしたが、ジャグリングと出会いプロを目指してサーカス学校へ入学しました。そこで技術を磨き、現在はプロとして佐賀県はもとより九州一円で活躍されています。

喜多さんは、フリースペースという安心できる居場所があったことが自分を支えてくれた。誰にでも安心できる居場所が必要だと訴えました。最後は、自分は学校へ行かず満足に勉強をしていないので字を書くのが苦手。なんで勉強しないといけないのと思うこともあるだろうけれど、一生懸命勉強はした方がいいと子どもたちに語りかけました。


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お話に続いてジャグリングのさまざまな技が披露されました。終盤になると難易度が上がり、失敗する場面も。すると小学生から「がんばれー!」「がんばって!」という声援が沸き、次の挑戦で成功すると会場は大きな拍手と歓声に包まれました。(誰かを応援できるっていいな、胸が熱くなりました。)



(主催:嘉瀬小学校、嘉瀬校区社会人権・同和教育推進協議会)