健康づくり講座/知って得する酢の話(報告)

嘉瀬公民館

嘉瀬公民館

発酵食品をテーマにした健康づくり講座第2回を、3月3日(水)に嘉瀬公民館で開催しました。講師は、嘉瀬町にある有限会社サガ・ビネガー代表の右近雅道さん。江戸時代末に創業された酢醸造元の5代目です。

酢の歴史は古く、紀元前5000年頃には作られたと考えられており、日本へは約1600年前に中国より米酢が伝来。奈良時代には漢方や薬として利用されていたが、江戸時代になると食酢として普及した。高度成長期の昭和40年代から工場で大量生産されるようになり、近年は飲用酢の消費が増加しているそうです。

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酢の作り方は、米などの原料に菌を加え一旦は酒をつくる。さらに酢酸菌の力で、酒から酢にする。サガ・ビネガーでは1〜2日で醸造する工業製品と異なり、家付き菌を利用し6ヶ月以上かける静置発酵法という昔からの製法にこだわっているといいます。

酢の働きは、体内の乳酸を分解し疲労回復を助けたり、血流をよくし新陳代謝を促したり、糖の吸収を穏やかにし脂肪がたまりにくい体質にしたりするほか、血圧の降下も期待できるそう。右近さんによると、毎日15ミリリットル飲むのがおすすめとのことでした。(参加者25人)


主催:佐賀市立嘉瀬公民館、嘉瀬校区環境保健実践本部