嘉瀬小6年生が藍染めを体験しました。

嘉瀬公民館

嘉瀬公民館

嘉瀬公民館の藍染未来工房で9月4日(土)、嘉瀬小の6年生(43人)が藍の生葉染めを体験しました。指導するのは、嘉瀬町で活動する「藍・愛をつむぐ会」のみなさんです。

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藍・愛をつむぐ会のみなさんが、工房に隣接する畑で刈り取った藍の葉をミキサーで粉砕し、水を加えて液を作りました。6年生は、輪ゴムで縛ったりボタンやビー玉をくるんだりした絹のハンカチを浸し、液を替えながら数回浸すとハンカチが緑色からだんだんと藍色に変わっていくのを見て驚いていました。縛った部分は染まらないため一人ひとり違う模様の作品ができあがり、子どもたちはお互いの作品を見比べながら笑顔を見せていました。

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嘉瀬小学校の前身は青藍高等小学校といい、校内あちこちに『青藍』の文字が掲げられています。由来となる漢文を諳んじる子も多い。とはいえ、現代の子どもは藍の栽培風景はもちろん藍染めを目にする機会もないため、子どもたちのためにと奮起した町内有志のみなさんが、平成14年に嘉瀬町で藍の栽培を始めました。以後毎年嘉瀬小の6年生は藍について学び、藍染めを体験しています。


R3_9_4 藍染めからまちづくり(5).jpg(主催:嘉瀬公民館)





◎「青藍」の語訳(出典:筍子『勧学篇』)
〔君子曰(いわ)く、学は以(もつ)って已(や)むべからず。青はこれを藍(あい)より取りて、藍よりも青し。冰(こおり)は水これを為(な)して、水よりも寒(つめ)たし〕

君子がいった。「学問は途中でやめてはいけない。青という色は藍という草から取るが、その色は元になっている藍よりもいっそう鮮やかな青色になる。氷は水が元になってできるが、いったん氷になると、水よりももっと冷たい。」
(学問は中断してはいけない。努力すればするほど精錬されてすぐれたものになる。)