「生きているってうれしい」嘉瀬町人権講演会(報告)

嘉瀬公民館

嘉瀬公民館

嘉瀬町では毎年、児童と地域のみなさんが一堂に会し人権について学ぶ人権講演会を開催しています。ことしは内田勝也さん(佐賀市在住)を招き、11月12日(金)に嘉瀬小学校体育館で行いました。

お母さんのおなかの中にいたとき、骨の病気があることがわかったという内田さん。骨形成不全症といい生まれつき骨が弱く、長くは生きられないかもと言われていたそうです(現在は32歳)。車椅子で生活されています。

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内田さんの身長は約100センチ。自動販売機の上の方に手が届かないのでジュースが買えない、スーパーの上の段の商品が取れないなど日常の困りごとを紹介しながら、「困っている人は車椅子の人だけではない。外国の人や、杖をついたお年寄り、妊婦さんも。困っている人を見たらみんなも手伝ってあげて」と話されました。

病気を持って生まれ、いろいろな人に「可哀想」「大変そう」と言われたけれど、自分では可哀想と思わない。可哀想ではなく困ることが人より多いだけ。どう生きるかは自分次第。生まれてよかった、楽しかった人生にしたいと話し、「今を大切にしながらみんなもいろいろなことに挑戦して」と子どもたちにエールを送られました。
(嘉瀬校区社会人権・同和教育推進協議会主催、参加者約290人)