地球上最悪の侵略的植物/環境講座(報告)

嘉瀬公民館

嘉瀬公民館

近年全国的に問題になっている外来生物の水草に関する学習会を7月8日(金)、嘉瀬公民館で開催しました。

特定外来生物に指定されているナガエツルノゲイトウは南アメリカ原産で、水路や湿地などに生える多年草です。講師の佐賀市環境政策課によると、水草であるが長期間の乾燥にも耐え、陸上にも繁茂するなどその生命力の強さから『地球上最悪の侵略的植物』とも呼ばれるそう。

同じく特定外来生物のブラジルチドメグサも含め、佐賀市が取り組む除去の現状と、市民が除去活動を行う際の注意点について詳細に説明がありました。


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嘉瀬町では今夏も、ナガエツルノゲイトウが水面を覆うように繁茂している場所が何箇所も確認されています。その旺盛な繁殖力には驚くばかりですが、原産地の南米ではナガエツルノゲイトウの天敵となる虫がいて、その虫を捕食する動物がいて、その動物もまたほかの動物に捕食されるというように、自然界のバランスが取れているとのことでした。



R4_7_8環境講座(2).jpg(4〜10月に咲くナガエツルノゲイトウの花。白い小さな花が集まって、直径15ミリほどの球状になっている。)


参加者からは「食用や薬用に利用できないか」「除草剤は使用できるか」との質問が出ましたが、食べたり薬にしたりする事例はあるものの有用性は示されておらず、また除草剤は農業や漁業、生態系への影響が懸念されるため現状では安易に使用できないが今後検討するとのことでした。


(嘉瀬公民館主催、参加者20人)