人権学習会〜大牟田の炭鉱の歴史から学ぶ

嘉瀬公民館

嘉瀬公民館

人権学習の現地研修を2月29日(木)に開催しました。行き先は福岡県大牟田市です。

講師として佐賀市社会人権・同和教育指導員の松岡さんが同行。往路のバスの中で、大牟田市の炭鉱の歴史と労働者の人権問題について講話をしてもらいました。

三池炭鉱はかつて、日本の近代化を進める一大エネルギー拠点として隆盛を誇りました。一方で、厳しい労働環境の中で、囚人や移住者など差別や偏見に苦しんだ人が数多くいたといいます。



R6_2_29 現地研修(1).jpgはじめに訪れた大牟田市石炭産業科学館では、石炭の歴史や科学技術の変遷、労働環境について、ボランティアガイドの方から詳細な説明を受けました。



R6_2_29 現地研修(2).jpg雨に煙る三池港(展望所より)。佐賀市の三重津海軍所などとともに、平成27年世界遺産に登録されました。



バスは旧三池集治監(刑務所)跡の近くを通って、世界遺産の三池炭鉱宮原坑へ。

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講師の松岡さんによると、三池集治監には最大で2千人あまりが収容されていたそう。肉体労働に不慣れな人も多い中、長時間の非人間的な条件のもと炭鉱で働かされていたといいます。大牟田市には石炭産業に従事した囚人の合同墓や差別待遇を受けた人々の納骨堂などが今も残り、「炭鉱関連遺産は世界遺産になったけれども、負の側面も心に留めておきたい」と松岡さんは話されました。(参加者16人)



主催:嘉瀬校区社会人権・同和教育推進協議会、佐賀市立嘉瀬公民館