6月4日、川上公民館主催「さがの歴史講座」を開催、佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館館長である佐幸順平さんを講師にお迎えし「明治日本の近代化 ~近世から近代への歩み~」というテーマで講演していただきました。イギリスで起こった産業革命が世界を大きく変えたこと、幕末期の日本と佐賀藩を取巻く状況、佐賀藩の近代化への取り組みなどを分かりやすくお話ししていただきました。幕末の佐賀藩が日本で強い輝きを放っていたのは、藩主直正公が人材育成、人材登用を重視したところが大きかったことが分かりました。
佐幸館長のお話は、出来事の背景の解説がとても分かりやすく、歴史は点でみると過去だが、間違いなく現代に繋がり、現代は未来に繋がっていくことをあらためて感じる講演会になりました。参加者からは「幕末佐賀藩の話を聴く機会はこれまでもあったが、産業革命からの流れを解説してもらったのは初めてでとても面白かった」という声がありました。
今回の講演会は三重津海軍所跡が世界文化遺産となって10周年を記念した佐賀市の事業のひとつとして公民館フリースペースで開催中の三重津海軍所跡パネル展と合わせて実施しました。