令和7年6月11日(水)、河上山明王院(真言宗御室派)において、晋山式ならびに本尊・不動明王の30年振りのご開帳が厳修されました。晋山式は、新しく第19世宇都影信住職が着任されたことで、寺門を護り、法灯を受け継ぐことを仏祖に奉告する大切な儀式であります。当日は、多くの僧侶・檀信徒・地域の方々が参列する中、新住職は仏祖三宝への深い帰依を誓い、寺院の興隆と衆生済度に尽力することを誓願されました。厳かに読経が本堂に響き渡り、荘厳な雰囲気の中で式典は進行しました。また、晋山の佳き日に合わせて、秘仏本尊・不動明王のご開帳が本堂・霊苑・庫裏の落慶法要以来30年振りに行われました。通常は厨子に安置され、一般には公開されない不動明王のお姿が、この日特別に御簾を開けてお披露目され、多くの参拝者が静かに合掌し、心を込めて祈りを捧げておられました。新たな住職のもと、河上山明王院はこれからも地域の信仰の拠り所として、変わらぬご加護のもとに発展を続けていくことが期待されます。