地元有志で空き家対策、「久保田まちづくり研究所」発足

山田 宏一郎

山田 宏一郎

 人口減少に歯止めをかけるため、地元有志らでつくる「久保田まちづくり研究所」が4日、発足しました。久保田まちづくり協議会や町内の企業などが協力して久保田町の魅力を発信し、子育て世代の定住促進を目指します。

 久保田町の子どもの数は年々減少傾向にあり、今年度は小中学生合わせて681人。民間の調査によると30年後の2051年には半分以下の291人にまで減ると予測しています。会では町内の空き家をリフォームなどで再利用し、戸建てを探している若い世代に紹介。子育て世代を呼び込むことで子どもの数を維持させ、人口減少の抑制につなげます。さらに将来空き家になることが想定される家屋や土地を事前に登録する「空き家候補バンク」も設置し、空き家になった時点で円滑に次の居住者が見つかる仕組みも作り上げていきます。また町内には県立森林公園や嘉瀬川、クリークなど自然が多く、これらを利活用して子育てに適した環境や、若い世代が魅力を感じるまちづくりについても検討していきます。

 発起人の荒牧軍治会長は「調査して終わりではなく、まず行動して人口減少にあらがいたい。いろんな方面から知恵を出し合い、子育て世代が住みやすい町にする」と話しています。

 今後は専門家などを招いた意見交換などを定期的に行い、情報発信の手段や不動産の取り扱いなど、課題について話し合うなど活動を深めていきます。どなたでも参加自由。皆さんのご参加、ご意見をお待ちしています!20220605081613-a593804c81b3a4f7b0fc36746370913510e13b11.jpg20220605081613-c6c26caac1abd6c430c6ee0e1a3c3a167766fcd4.jpg