認知症サポーターステップアップ講座を開催しました!

久保田公民館

久保田公民館

9月13日(火)に久保田保健センター多目的ホールにて、久保田公民館・おたっしゃ本舗久保田の共催講座「認知症サポーターステップアップ講座」を開催しました。

今回は、おたっしゃ本舗久保田の田中健一さんと佐賀市高齢福祉課の副島直美さんを講師にお迎えして、「認知症の症状について理解を深める(寸劇を見て対応方法を学ぶ)」をテーマにお話していただきました。

認サポ1.jpg認サポ2.jpgはじめに田中さんに前回の内容の振り返りを行ってもらい、その後副島さんより佐賀市の認知症の推計や認知症の人に対する市の施策など、佐賀市における認知症の状況についてご説明していただきました。その中で、佐賀市全体の高齢化率29.0%に対して、久保田町全体の高齢化率は29.7%と少しだけ多いということや、地域全体で認知症の人を見守り、その人が住み慣れた地域で安心して生活してもらうことを目的とした、「佐賀市高齢者見守りネットワーク事業」が平成24年10月から開始されたり、認知症などで行方不明になるおそれのある方の情報を事前に市に登録して、日頃の見守り体制を整え、スムーズに対応できるようにするための「佐賀市あんしん見守り事前登録事業」が、令和2年9月から開始されたことなどをご紹介していただきました。

認サポ3.jpg認サポ4.jpgまた寸劇で認知症の人の対応を学ぶ場面では、昨年度の本講座受講者の今村純子さん(小路)と井上セキコさん(快万)に演者としてご協力いただき、ご飯を食べたことを忘れてしまったり、ゴミ出しのルールが分からなくなってしまったおばあさんに対応する近所の人という想定で熱演していただきました!

認サポ5.jpg認サポ6.jpgその寸劇を見て、自分だったらどのように対応するかを個人で考えた後、次はグループワークで意見交換をして各グループごとに発表していただきました。

認サポ7.jpgご飯を食べたことを忘れる事案では、「今から準備するから待っててね」と優しく声をかけ、「できるまでこれを食べててね」とお菓子を渡したり、「今から作るから一緒に手伝って」と玉ねぎの皮むきをさせたりして時間を稼いで、認知症の方の気を紛らわす(逸らす)という意見が多数出ていました。

認サポ8.jpgまたゴミ出しルールの事案では、まずは分別がちゃんと出来るように、空き缶やペットボトルなどそれぞれ絵に描いて分別を促すなどの意見も出ており、すごくいいアイディアだなと思いました。ただ、身内ではない他人がどこまで踏み込んでいいのか分からないのでとても難しいとみなさんおっしゃっていましたが、つっけんどんに冷たくあしらうのではなく、やさしくゆっくり丁寧に対応することは大切ではないかと思いました。

また、とある参加者の方からは、「認知症の人よりも、まずは一般の人のゴミ出しマナーが悪い!」ので、「まずはそこから見直す必要があるのでは?」ともおっしゃっていました。

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