ヤングケアラー支援で意見交換 地域ケア会議

山田 宏一郎

山田 宏一郎

 何らかの支援を必要とする人々が、安心して生活を続けられるような地域づくりを模索する「令和7年度 第1回協働型地域ケア会議」が20日、久保田公民館でありました。28人が参加し、講演や意見交換などで地域の課題を話し合いました。

 講演では、家族の介護や日常の世話を過度に行っている子どもや若者(ヤングケアラー)について、佐賀市役所こども未来部こども家庭課の青柳勝さんが、佐賀市での支援や取り組みを紹介しました。青柳さんは、実例を挙げながら、家庭環境の変化に伴ってヤングケアラーが増加傾向にあることや、子どもたちが誰に相談したらいいのか分からないでいる現状などを伝えました。

 講演後の質疑応答では「外部に知られたくないというケースがある。どうすれば?」という質問があり、青柳さんは「子どもの気持ちを尊重しなければいけないが、いつかは解決が必要。信頼できる大人とじっくり話をして、時期を待つしかない。押しつけにならないよう時間をかけて」と提案しました。

 次回の地域ケア会議は9月19日にあります。

20250623132033-e83c1449ccaeb03b46bc55d49537635b8ee57054.jpg