「避難行動要支援者」とは
大雨などの災害時、自分の力や一人で避難が難しい生活に支援が必要な高齢者や障害のある人などを指しますが、過去の災害において多くの要支援者が犠牲になっています。
地域ミーティングを開催
このため、佐賀市とNHK佐賀が連携し、2月25日(日)松梅公民館において、「避難行動要支援者」とその家族が地域の防災関係者と顔を合わせることで逃げ遅れをなくすための意見交換を行う地域ミーテイングを開催しました。これには住民や防災関係者など約50人が参加しました。 佐賀市の担当者からの報告
先ずはじめに、佐賀市の危機管理防災課の担当者から松梅地区の災害リスクについて説明がありました。参加者に令和3年の記録的大雨による土砂災害の画像を見てもらい、避難に時間がかかる「避難行動要支援者」をどう地域で支えるのか、一緒に考える必要がある旨報告がありました。 佐賀市福祉総務課の担当者からは、皆さんの支えにより地域での支援体制が充実するものになる旨報告がありました。
グループ討議
次にグループに分け、討議が行われました。
一人での避難が難しい「避難行動要支援者」やその家族から災害時の状況を聴いた後、災害時に何が課題なのか話し合いが行われ、
○一人暮らしで家を出ることができな
い。
○足が不自由なため、下り坂に困難があ
る。
など、避難できない実情を共有しました。
その上で、避難できない人のために地域で協力してできることは何か、再度、話し合いが行われ、
○避難場所は決めていても実際に避難で
きる状況にあるのか考えて、少しでも
設備が充実できるようにしていかない
といけない。
○助けが必要な人や家族を地域が把握で
きるようなシステムを作ることも必要
である。
などの意見が出ました。
これらを踏まえ、佐賀市や自治会では今後も対話を続け、避難体制づくりを進めていくことにしました。 参加者の意見
○日々不安でいっぱいだったが、みんなに
声をかけてもらって避難ができる場所、
人、よりどころがあるとわかって非常に
意味があった。
○年をとっているから公民館の寄り合いと
か行かなくなった。やっぱり一人では
生きられないから、皆さんのお世話に
ならないといけない。人さまを大事に
したいと思った。
松梅防災会会長
○今日出た課題はたくさんあるが、これを
今後の防災会の活動にも活かしていきた
い。今日参加された住民の方の声が地域
みんなのところに届くように声を広げ
ることが防災会の役目と思う。