松梅地区は人口の少ない山あいにあり、デマンドタクシー以外の公共交通機関の整備はなく、人が移動するには私有車かタクシーに頼らざるを得ない状況にあります。また、坂道が多いため、高齢者や障がいを持った方は自ずと外出する機会が少なくなり、昼間の集落地でも人の姿を見るのは珍しいほどです。
このような地域環境の中、高齢者等の生活安否に危機感を持った松梅校区社会福祉協議会(本田耕一郎会長)は、7月11日(金)松梅公民館において、佐賀市社会福祉協議会の西牟田菜穂子さんを講師として招き、「私のまちの福祉見守り活動」と題する研修会を開催しました。
研修会には45人の方が集まり、居住方面別に4グループに分けることで、情報共有に注力できる形をとり、また、グループワークは比較的意見が出やすいテーマを選んだことで、年齢性別に関係なく自由闊達な討議ができました。
本田耕一郎会長の挨拶
会長からは、「松梅校区社会福祉協議会は、昨年立ち上がったばかりであります。今後の活動の伸張を期すには、先ずは地区の人の顔合わせを行い、それぞれが情報共有してもらうことが大事です。」と開催趣旨の説明がありました。西牟田菜穂子さんの研修内容
1 対象の実態把握
福祉見守り活動は、ご近所同士の見守
り、声かけが大事であり、対象となる人の
実態把握が必要です。
◉グループワークは、地域の中で気になる
人を抽出するということで行われまし
た。
2 福祉見守り活動の方法
①そっと見守る。遠目からの見守り、声か
け・あいさつがあります。
②変化に気付いた場合の対処はどうするの
か。
◉グループワークは、異変に気付いたら誰
に連絡をするのかということで行われま
した。
3 見守りのポイント
例えば、郵便物、洗濯物、雨戸、電気、
服装、表情、駐車車両など注意すべき個々
のポイントの紹介がありました。
4 まとめの言葉
○地域の皆さんの助け合いについては、責
任を感じ過ぎて負担になったり、また、
監視にならないように行ってください。
○市職員・内田勝也さんの松梅公民館の講
演にも参加したが、「大丈夫ですか。」と
いう言葉よりも「何か手伝うことはあり
ますか。」という声かけをしてもらいた
いということでした。参考にしてくださ
い。
○松梅には元気アップサークルや、元気な
ごみ、ダンベル体操などの集まりがあ
り、そのような集まりを増やしていけば
見守りにつながっていくし、居場所づく
りにもなります。コミュニティ・カフェ
の立ち上がりには市社協に連絡してもら
えば協力します。
出席者の自己紹介等
最後に出席者同士の自己紹介と各グループにおられる民生委員の方の携帯電話の教示が行われました。