10月2日(木)、川副町社会人権・同和教育推進協議会との共催で、第7回成人学級を開催しました。内容は「人権ふれあい碗琴コンサート」です。聞きなれない『碗琴』という楽器、実はお茶碗を木琴や鉄琴のように叩くから『碗琴』です。講師は、有田町で「有田の音づくり」活動をされている筒井孝司さんです。
演奏準備でお椀を並べられているところに、少しだけお邪魔して見せていただきましたが、ピアノの鍵盤のように大小さまざまなお椀を並べられています。碗琴のお椀の中に、ご自宅で使われているお椀とそっくりなお茶碗があるかもしれませんので、お時間がある方は写真を隅から隅までみてください。
筒井さんからのご説明もありましたが、最初はお椀14個、14音だったものを、筒井さんが31音まで増やされ、色々な曲が演奏できるようになったそうです。最初は、上を向いて歩こうからのメドレーをご披露くださいました。碗琴の演奏が始まると、受講者のみなさんは高く澄んだ、それでいて優しい、碗琴の音色に聞き惚れていらっしゃいました。
碗琴のメドレー3曲の後は、有田焼で作った楽器の紹介。有田焼の皿山踊りでは、茶わんの蓋などを使ってカチャンカチャンと音を鳴らしますが、子どもたちはなかなかできずに落として割ってしまうということで、有田焼のカスタネットを作られていたり、篠笛を模して造られた有田焼の横笛、直径10cmにも満たない、小さなオカリナなどをお見せくださいました。横笛とオカリナは、演奏もしていただきました。
次の曲は、「葉桜を」という歌を。こちらは、難病で夭折された息子さんが残された短歌に、ある方が曲をつけてくださったそうで、筒井さんが朗々と歌い上げてくださいました。中には、ハンカチを濡らしていらっしゃるかたもおられたようです。
最後は、九州各地の民謡やご当地の有名な曲などを、再び碗琴の演奏で。最初の演奏ではなかったことですが、こちらでは会場の皆さんが演奏を邪魔しないように小さな声でですが、演奏に合わせて歌っていらっしゃいました。
その後アンコールでまた1曲ご披露くださり講座は終了したのですが、講座参加者の皆さんが、帰り際に「来てよかった」等のお声がけを私たちにしてくださいました。また、碗琴やオカリナ、横笛に興味津々で、演奏台の周りに集まる方々もおられ、参加者の方々の心に残るコンサートとなったようです。