11月27日(木)薬学博士であるウサイエン製薬株式会社 代表取締役の野中源一郎さんをお招きして、第3回ステップアップ講座「くらしの自然薬」を開催しました。
昔から言われている「疲れには梅」や、のどに良いと言われている「ビワ茶」や「カリン」「キンカン」等、何故効くのかという薬効を交え、分かり易くご説明いただきました。
最初は、「アンズ」「ビワ」「ウメ」「サクラ」「カリン」「桃」といった植物の話です。昔からあるお家などでは、庭にこのような木を植えてらっしゃったのではないでしょうか?今名前をあげた植物は、バラ科に属しているそうで、共通の成分とその植物が持っている別の成分とがうまく合わさって、それぞれの薬効という形になっているみたいです。お庭の木、実は漢方薬としてご先祖様は使っていらっしゃったのかもしれませんよ。
カリンは、梅のようにお酒に漬けて、カリン酒にすると滋養強壮に良いそうです。
野中先生は薬効を教えてくださる合間に、薬効をうまく引き出す方法も教えてくださいました。漢方薬は効き目が緩やかなので、食前か食間に飲むものだそうです。間違ったタイミングに飲んでしまうと効果が半減するそうですので、『漢方薬は食前か食間に飲む』と覚えましょう。前述の梅は、『梅干しをアルミホイルに包んでフライパンなどで転がしながら梅干しを蒸し焼き状態にし、それをお湯のみに入れて熱湯を注いて、お箸などで梅をつついて梅肉をほぐしながら飲む』と、咳止めや解熱に効果的だそうです。これからの季節、風邪の初期症状を感じたら、是非やってみてください。
また、可食部分以外が漢方薬になるものも。温州ミカンはミカンの皮を天日干しにして、ミキサーなどで粉にして飲むと、消化不良や吐き気に効く漢方薬、陳皮になるそうです。陳皮は、お風呂に入浴剤として入れると冷え性に効くとの事。だいだいの皮も橙皮という漢方薬になるそうで、これもミキサーなどで粉にして、少しの量を食前に飲むと食欲不振に効くそうです。
最後に、ポリフェノールの事を。おしゃれにポリフェノールと言ってはいますが、これは日本語で言うと"渋=タンニン"の事で、渋い食べ物に含まれる成分だそうです。その中でもカテキンの効果と相まって様々な良いことがある緑茶は、抗菌・抗ウィルス作用や消臭作用があり、1日5g分を摂取すると良いそうです。
カテキンは、老化防止や生活習慣病予防に効果があるとのこと
2時間の講座でしたが、受講者の皆さんは講義を真剣に聞き、たくさんメモを取り、お帰りの際には「為になった~」と、私達にたくさん言って頂きました。
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