昭和52年の三瀬村史によれば、「田植の時期は、播種した日にもよるが大体6月20日前後...が適期であると古老はいう。しかし田植時期は年と共に早くなる傾向を示した。」とあり、それは、佐賀や神崎の平坦部への出稼ぎに行くためでもあったと記されています。
しかしその後、機械の普及などで出稼ぎの需要が無くなってからも、「三瀬の田植え時期は早くなる傾向があった」そうで、収量を得るための早冷地の事情や他人より早く済ますことを誇りとした精神的な理由をあげ、「(昭和52年当時)今では、6月5日までに...大半終わっているようである。」と記述されています。 しかし、それからこの半世紀の間も、田植えを早く行う傾向は続いてきたと思われ、今日、三瀬では5月末頃までにはほぼ田植えを終えてしまっているようです。 そのため、三瀬の田植えは、早いところでは4〜5月のゴールデンウィーク前から始められています。
5月2日現在、山中地区及び井手野地区では、既に一部の地域で田植えが終わっていました。