7月26日(火) 北山ダム探検を実施しました。
絶好の探検日和。 子ども達には、早く行きたい気持ちを抑え、まずは勉強をしてもらいました。 勉強の中で、このダムの水の多くは、三瀬の村から主に3つの嘉瀬川、滈瀬川及び初瀬川を流れて集まってきた水であること、そして、このダムの水の最も大きな役割は農業用水で、佐賀市と小城市の平地の多くの田畑を潤し、佐賀市の米や大豆、玉ねぎ等、日本でも有数の農業生産に役立っていることを学びました。 また、北山ダムの水は嘉瀬川下流に付帯する3つの発電所に水のトンネル(隧道(ずいどう))をとおって水を供給し、水力発電にも貢献していること等を勉強してもらいました。
なお、後に建設された嘉瀬川ダムは、とても大きなダムですが、その一番の役割が洪水調節であり、北山ダムとは大きく役割が異なり、国の管轄も別々の省であることなども学びました。
知識を詰め込み、バスでダムへ。 ダムでは、ダム管理事務所の職員の方より、もう一度ポイントを復習。 いよいよダムの本体(堤体)の探検。点検などのためのらせん階段から監査廊(かんさろう)を通って、気温が10℃程にまで下がるダムの底に向かいました。 薄暗い電球の明かりがミステリーな感じでしたが、底にたどり着くとそこには、1秒間に1L程の湧水がありました。ダムでは、その水圧や湧水量を計測して堤体の安定性等を観察しているとのことでした。子ども達にはその観察の仕方を体験させてもらいました。 そして、監視ボートで湖面に繰り出しました。快晴で済んだ青空に心地良い水面の風を感じながら、10分ほど航行すると、・・・ダムに入り組む山と入江の地形が深く複雑になり、ダム職員の方から、北山湖に注ぐ初瀬川と嘉瀬川(嘉瀬川・滈瀬川)の合流点に来たことを教えてもらいました。ここに向かって三瀬村の水の多くが流れ込むんだと思うと、ちょっと感動です。 そして探検の最後です。北山ダムの取水棟に並んで小さな取水口がありましたが、その水が隧道(トンネル)を通ってたどり着くところを見学しました。それは北山ダムのすぐ下流にある小関発電所です。朝の勉強のなかで隧道のことを勉強し、ダムで取水口を確認し、そしてその水がこの設備で電気になり、高圧の電線をとおって送電されることを見学してもらいました。 北山ダムとそれに関わる様々なもの、自分たちの村に、こんなに社会に貢献しているものがあることを知っていることが、とても大事なことです。お疲れ様でした。