1月7日(日)、中鶴地区で恒例の「ほんげんぎょう」が行われました。
古くから、前年12月中にほんげんぎょうの小屋を組み上げ、新年1月7日に行うのが習わしとなっています。
中鶴地区のほんげんぎょうは、イベントや公式行事のように開会宣言、来賓挨拶、引き続く点火、出し物の披露といった統制されたようなものではありません。
三々五々集まり、申し合わせた午前7時に点火し、・・・・・・その火が全体に回るよう男達で火を管理し、・・・
・・・上まで火がのぼると、・・・
・・・村人全員で火を見守ります。
そして、組み上げた材が燃えて崩れ落ちると、熾(おき)になるよう火を集め落ち着くと、男達は酒を酌み交わし、女性や子ども達も近づき自分達が好きなものをその火で炙って皆で分かち合うような地区の人達の大事な交流の場の一つだといえます。
今年も、イノシシの狩猟や猪肉で生業をされている住民の方からイノシシの提供があり、皆でこれをいただました。
ほんげんぎょうの火を焚く行事は、この日だけですが、男達は前年11月頃から材料になる竹の伐採や集積を行い、前述のように12月中に、地区公民館の門松作りとあわせてほんげんぎょうの小屋をくみ上げます。
今年は、当初12月18日にそれを予定していましたが、降雪に見舞われ25日に延期。ところが、その日も再び大雪となり再度延期し、年末ぎりぎりの12月29日に何とか小屋作りを行うことができました。このように、この行事は、本番まで時間をかけて、地区の人達が苦楽を共有しながら行うもので、そのことで絆を深めていくのだなと感じたところです。
この行事、三瀬では校区ではなく地区の行事です。昨年は既にご紹介した中鶴地区だけになっていたと認識しておりましたが、この日、今年は井手野地区と平松地区でも行われたのではとの情報を耳にし、早速各地区へ向かったところ、何れも火焚きを終えた後ではありましたが、確かにほんげんぎょうが行われていた跡が残されていました。来年以降も再び色んな地区で行われることを期待したいものです。