生活を支えるまちづくりを学ぶ 令和4年度地域包括ケア研修

三瀬公民館

三瀬公民館

2月15日㈬三瀬保健センターにおいて、おたっしゃ本舗主催の令和4年度地域包括ケア研修として、川久保町及び久保田町で活動中の2団体から、日々の住民生活を支える地域活動についてのお話を伺いました。20230216164849-d9452925c683cb49800b2b5983e546d392cf2f2a.jpg1つは、川久保の2つの単位自治会が一つになって運営している「おたがいさん」という助け合いの活動です。10年前に買い物に困っている方々への青空市場を立ち上げたことが切っ掛けでした。そしてその後カフェや運動教室など色々な要望を実現しようとして、令和4年度にこの「おたがいさん」という活動の形になりました。シルバー人材センターの活動の地域版といったようなものです。20230216164922-2995bff6c7f3636f0867f92ad16f8cfeeea971c1.jpg買い物、草取り、庭木剪定から電球交換や墓の掃除など色々な要望に応えようとするものです。でもこれが、30分250円の有償ボランティアというところが大事なポイントだそうです。頼む方ももこれがあるから気兼ねなく使う心理が働くそうです。ただ、その継続的な運営には、本日の講師の中村秀二郎さんなど事務局の方々の熱い思いと努力が欠かせないことがよくわかりました。

もう1つは、久保田の地区内の移動支援の仕組み「さるこうカー」です。久保田町づくり協議会副会長から説明をいただきました。軽自動車1台をレンタルして、受け付けと運転のボランティア計2名態勢で日々運行して行う活動です。運賃はとらず1回50円のガソリン代をチケットで渡し、違法にならない仕組みだそうです。年間200万円ほどの運営・管理費用が必要とのことですが、1世帯500円のまち協会費や様々な補助金や寄付等を上手く運用しているまちづくり協議会からの繰入予算等で賄っているとのことでした。20230216164947-936281124c77c6032bd635f80603a933b9c5c715.jpgこの仕組み、久保田は人口8000人で、地域面積が三瀬の3分の1、かつ地域内に病院やお店も少なからずあるとのことで、こういう枠組みを「さるこうカー」の移動でつなぐ仕組みになっているようです。三瀬でこういったことを考える場合には、久保田とは異なる色々な条件に適うものにしていくことが必要だと感じた次第です。

なお、久保田町からはまちづくり協議会会長の久野英徳さんが、まち協は色々な団体を統括していくのが役割だとその意義などについて熱く語られ、この日の研修参加者は大いに触発されたように思います。