館長の"三瀬村音楽教室" 歴史と音楽♪♪ 復活「ノーヤー節」も

三瀬公民館

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 3月3日㈮、三瀬公民館と三瀬老人クラブ女性部の共催で、三瀬村の歴史に触れながら三瀬の音楽を楽しむ教室を開催しました。講師は、三瀬公民館の大坪館長。20230304190450-30272118b412519eddbab53bae1a918c2fb15c7b.jpg

  最初は「故郷」で発声練習。発声法も解説し、皆さんの喉も快調!。いよいよ三瀬の歌へ。昭和期の「三瀬八景の歌」と「三瀬峠を越えたひと」。 洞鳴の瀧や野波神社など三瀬八景の解説もお届けしました。三瀬峠を越えたひとでは、昔の淡い恋心を思い出したとうっとりされる方も。20230304190710-3a03ccda6d062537e7bcf5bd3027010f10de31e7.jpg20230304190932-055646ba938206787828fbfe7779325e4589613c.jpg すっかり気分が乗ってきたところで、地域の音楽家畝髙響子さんが作られた「心のふるさと」。畝髙響子さんは、元三瀬老人クラブ会長の故徳川正臣さんに乞われ地域の合唱団を立ち上げ、現在もその指導を続けておられます。この歌は、とてもシンプルなメロディーですが済んだ空や山の景色が目に浮かぶような曲です。そして、やや難しい挑戦でしたが、合唱団のメンバーにもお手伝いをいただき少しだけ合唱に挑戦しました。音を重ねる楽しさを感じてもらいました。20230304191013-692165350c2492166ac63cb764fbc7e129b31fe5.jpg

 最後にご紹介したのは「ノーヤー節」(*解説参照)です。今日では、ほぼ忘れ去られたようになっていますが、戦国時代に三瀬を含む北山を治めた神代勝利によって歌われ、その後400年以上にわたり歌い継がれていたという歌です。

 勝利没後も、地域の人々がその遺徳を偲ぶ祭を今日まで続けていますが、この歌を三瀬の一つの精神的遺産として是非復活させ、歌い継いでいただきたいと思いました。皆さんが直ぐに歌えるようになるのは難しかったのですが、館長の歌唱でご紹介した次第です。20230304212135-92d5c17be44a6dec74d856e0f7162b842bb16081.jpg 三瀬村の歌をその歴史を含めて学ぶ時間となりました。参加者からは、初めて聞く歌や、地域の歴史も聞けて良かったとの好評もいただきました。一方、十分に歌えるようになるにはまたこういう時間が欲しいと新たなご要望もあり、色々と感じていただいてよかったなと思っております。お疲れ様でした。

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*解説:「ノーヤー節」は、「400年昔、神代勝利が酒宴の席であやうく毒殺されようとした時、(中略)家臣の機智で難をのがれ、何食わぬ顔でごちそうになった末、この歌を歌って平然と山内にひきあげた(昭和52年三瀬村誌)」その歌です。 三瀬村は、そんな気質の神代勝利とそれを山内のリーダーと慕い支えた人々が育んできた村です。ですからこの歌は三瀬村の精神的遺産の一つといえるのではないでしょうか。

再びどなたにでも演奏していただけるようにと、当館大坪館長が、「神代ゆかりの会」所有の口伝による歌唱データの存在を知り、採譜のうえ、楽曲として編曲し楽譜にしました。皆様の演奏を期待しています。
この楽譜をご希望の方は、三瀬公民館まで ☎0952-56-2003