【報告】第5回 いきいき大学・同推協共催「現地研修」が開催されました。

諸富町公民館

諸富町公民館

日時:10月17日(火)

場所:長崎県大村市

講師:松岡浩代さん(佐賀市社会人権・同和教育指導員)

 今回は、「大村のキリシタン弾圧の歴史を訪ねて」と題して、いきいき大学受講生25名と合わせて諸富町同推協会員9名合計34名で長崎県大村市へ現地研修に行ってきました。

 日本初のキリシタン大名大村純忠は南蛮貿易を広め、日本の文化、社会の近代化に貢献し、最盛期のキリスト教信者は6万人を超えました。しかしながら豊臣秀吉から徳川の時代にかけキリシタン弾圧が厳しさを増し、慶長19年(1614年)には禁教令が発布されています。
 大村藩でも603人もの潜伏キリシタンが捕まり、大村市北部にあたる郡(こおり)村中心に、406人が斬首の刑に処せられました(郡(こおり)崩(くず)れというそうです)。

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 今回、訪れた大村純忠終焉の地は純忠の晩年の隠居所であり、放虎原殉教地は「郡崩れ(こおりくずれ)」の際、打ち首と決まった406人のうち131人が処刑された地、そして本経寺は、キリスト教が禁教となったため初代藩主大村嘉前が棄教の証として建てた寺院で壮大な菩提寺でした。

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 400年前、隣県の大村ではキリスト教禁教の時代、多くの信者が摘発され、厳しい拷問のもと改宗を迫られ、多くのキリシタンが処刑されました。「信仰する」ということだけで理不尽な迫害を受け、佐賀でも一部それがなされたという事実を知ることになり、信者の心情や時代の厳しさに切なく悲しい思いを馳せる研修となりました。