7月27日(土)元高校教師、郷土史家の森周蔵先生を講師にお招きして、第1回蓮池学を開催しました。1570年8月20日、大友軍は6万から8万ともいわれる兵を従えて今山に陣取り、龍造寺氏への総攻撃の命を下します。この絶体絶命の状況の中、龍造寺の家臣鍋島直茂は部隊を率いて今山の北側へ侵入し、夜明けとともに背後から大友軍に奇襲攻撃をかけて勝利を収めます。この戦いの前に直茂は「この一戦で本意を遂げたら吉例として翹葉(ぎょうよう、ぎょうえ)を我が家の紋にしよう」と誓ったそうです。450年経った今でも、鍋島藩の家紋「杏葉紋」として伝えられています。今山合戦で大活躍した鍋島直茂の評価は劇的に変化し、佐賀の政権は龍造寺氏から豊臣秀吉が認める鍋島家へと交代を遂げました。
次回は9月7日(土)10:00〜11:30
佐賀大学教授の中尾友香梨先生を講師にお招きして「蓮池藩の学校と寺子屋」と題して講演いただきます。