6月29日(日)に佐賀大学教授中尾友香梨先生をお招きして蓮池学「売茶翁と18世紀京都芸苑」を開催しました。中尾先生のお話はとても内容の濃い講座で、面白い話ばかりでした。特に売茶翁は煎茶を広めただけでなく、誰でも聞いたことがある著名な人たち(*1)が売茶翁を慕って「通仙亭」に通ったことは大変興味深く、売茶翁という人物がいかに素晴らしい人かということを改めて知ることができました。
*1 売茶翁を慕って集った人たち
桑原空洞(くわばら-くうどう、1673-1744) 儒者、書家
亀田窮楽(かめだ-きゅうらく、1690-1758) 書家
彭城百川(さかき-ひゃくせん、1697-1752) 画家
宇野明霞(うの-めいか、1698-1745) 儒者
山科李溪(やましな-りけい、1702-1747) 医者
伊藤若沖(いとう-じゃくちゅう、1716-1800) 画家
大典顕常(だいてん-けんじょう、1719-1801) 禅僧、詩人
池大雅(いけの-たいが、1723-1776) 画家、書家
木村蒹葭堂(きむら-けんかどう、1736-1802) 博物学者、蔵書家、蒐集家
中尾先生また売茶翁や蓮池藩のお話をお願いします。
7月16日は売茶翁の命日です。
1763年(宝暦13年)86歳、京都で寂入