東与賀公民館長のコラム⑥文化活動は地域のエネルギー源

東与賀公民館

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(令和3年3月1日(月)佐賀新聞「オピニオン」のページに掲載されました)

文化活動は地域のエネルギー源20210322103516-63db1bd0299f3eeb2b7a243d391762a30a5bebda.png

「第32回東与賀町民文化祭」が開催された。文化団体および、個人の相互連絡と親睦を図り、文化振興が目的。例年は文化作品展示とステージ発表があるが、コロナ感染拡大防止のために、今回は文化作品の展示のみとなった。
日ごろの練習成果を発表する各サークルの皆さん方はもちろんであるが、当日を楽しみにされていた市民のみなさんも今一つ物足りないものがあったことは事実である。
年少者から高齢者の老若男女を問わず、個々の力作を展示し、校区内外から展示品を鑑賞してもらう。マスク越しに「すごい」「上手」「器用」「私にはできない」などの感激・感動の声が聞こえていた。
2日間にわたり、コロナ感染拡大防止の基本動作を徹底され、次なる町民文化祭の布石となったものと考える。
文化連盟の役員の皆さんが事務局長さんを盛り上げ、また、各サークルさんとの役割分担・連携で皆さん個々に当事者意識を持ち、2日間の開催を成功裏に終えられた。
私は下手な写真撮影担当として、2日間にわたって参加した。官報に掲載する大事な写真というプレッシャーから額に汗し、奮闘したものだ。私の技術が見透かされたのか、心優しい職員がサポートしてくれて役割を果たすことができた。
日ごろは各サークルさんとは表面上の出会いであったが、今回参加して、各サークルさんとじかに忌憚(きたん)のないコミュニケーションが図れたのも大きな成果だった。「この文化祭を毎年楽しみにしている」「文化祭のおかげで長生きしとっと」「いつまでも勉強ね」などなどのやり取りが続いた。
少子高齢化が進む時代で課題は多々ではあるが、文化活動は地域のエネルギー源ともいわれている。この文化祭という機会が、市民のみなさんの物心両面の向上にも反映し、心豊かなまちづくりにも貢献していると考える。今後とも写真の出来、不出来に気後れすることなく、応援していきたいものである。