東与賀公民館長のコラム⑭ 施設の草刈り

東与賀公民館

東与賀公民館

 (令和4年6月2日(木)佐賀新聞「オピニオン」のページに掲載されました)

 毎年のことではあるが、公民館の広い範囲にわたって草だけは素直に育ち、特に雨が多いと一気に伸びる。草刈りは環境の整備にとどまらず、危険箇所や死角の解消、防犯対策の目的もある。
草が生い茂ると、ややもするとペットボトル20220615154005-2c224ebd0b6fb27a0ec0e225b4858e3c599ac95e.pngや空き缶などのポイ捨ても目立ち、それを防ぐ意味もある。
 安全安心の公共施設として先日、職員ともども草刈りをした。3人1チームで、作業の指示をする人、草を刈る人、集める人と役割を分担して楽しい雰囲気だった。
 昨年の草刈りは4月だったが、今年は5月だったので、草丈が倍ほどに伸びていた。いきなり根元から切込みむのは無理で、長さに応じて2~3段階ずつ切り込んでいった。それだけで昨年の倍近い時間の浪費だった。草刈りだけは「1日でも早く」と教えられたようだ。
 校区の通りかかった方々から「お疲れ様です」「ご苦労さん」「気をつけてください」などの声かけをいただき、疲れも吹き飛び、無心に没頭することができた。
 施設の建物そのものは経年劣化で老朽化しているものの、住民の方々の生涯学習の拠点であり、居場所でもある。貴重な公共施設として愛着を持って利用していただくとともに、私たち職員の感謝の表れでもある。
 ただ、今回の草刈りをしてポイ捨てが一つもなかったことには感心した。日本は規範意識の高さから"フロントランナー"とも言われている。校区の皆さんの規範意識そのものであり、公序が順守されている表れでもある。