東与賀公民館長のコラム⑯ 風通しのよい職場とは

東与賀公民館

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(令和4年9月19日(月)佐賀新聞「オピニオン」のページに掲載されました)

20221107131913-21024eeacc365d269e0485167fb07ffb580554fa.png 「風通しのよい職場」と言われるが、どんな職場だろうか。配置されている人員の数もさまざまだか、私は、社員や職員一人一人がモチベーションを高く持ち、生き生きと楽しく仕事ができ、笑顔のある職場だと思う。働く側だけではなく、利用していただく顧客や地域住民からも喜ばれて初めて、風通しのよい職場と言えるのではなかろうか。

 そのためにはどうするか。各人の役割分担をお互いに認識することが先決だ。その上で報告・連絡・相談のいわゆる「報連相」を怠らないこと。また、腹蔵のないコミュニケーションを図りながら信頼関係を築くことも大事だ。前例踏襲や旧態依然ではなく、時代の流れにも適応していかねばならない。つまり、風通しのよい職場とは、組織の一人一人がお互いに「無理なく気遣いができる」ことに尽きるのではなかろうか。

 組織には責任者となる長が必ず配置されている。偉いからではなく、長としての役割・機能があるからである。しかし、何を勘違いしているのか、残念ながらまだまだ長は偉いと思い込んでいる方々もいる。

 トップ自らの姿勢が、部下の行動を大きく左右すると言っても過言ではない。社員や職員、顧客や利用者は常にトップの背中を見ている。トップ自らに緊張感や当事者意識、課題を解決しようという意識があるかないかが問われている。また、是々非々の態度や、筋を通すところは通すぶれない姿勢も大事である。

 コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻など騒々しい世の中ではあるが、「千里同風」という言葉があるように、職場においても地域においても同じ風が吹いていてもらいたいものである。