5月17日(金)に開催しました。
前年度にも計画しておりましたこのコース、当日の悪天候により途中でやむなく断念せざるを得ませんでしたが、1年越しのリベンジ散歩ということで行程を逆にして立野からスタートしました! (令和5年度の東与賀ゆっくり散歩の様子↑↑↑)
集合場所は、スタート地点となる立野の長泉寺前。天候も良好で少し暑かったですが、絶好の散歩日和となりました。
はじめに、長泉寺にお邪魔し住職より寺の歴史などについてお話していただきました。
開創は1600年代初頭とのことで、1637〜8年頃に起きた「島原の乱」ではここ長泉寺で作戦会議が行われ、有明海から船が出たとされる様子を描いた絵図が現存し博物館に貯蔵されているそうです。また、佐賀七賢人に数えられ「佐賀の乱」の首謀者である江藤新平、島義勇両名の蔵刀を手掛けたとされる肥前國 藤原吉包の墓(無縁仏)が長泉寺に建てられており見学させていただきました。
普段車で通ることはあっても徒歩で渡ることはめったにないであろう空港大橋を、ゆっくり歩いて渡るという貴重な体験もすることができました。
次に訪れたのは船津八幡宮。下飯盛八幡神社、住吉神社とともに「東与賀三大神社」の一つに数えられ、かつては龍造寺隆信がこの地を本陣としたことで「本陣八幡宮」、また、本庄町にある鹿の子八幡神社との関係が深く、「鹿の子船津」とも呼ばれるそうです。
船津八幡宮を出て次に向かった先は上町の若宮社。直接見ることは出来ませんでしたが、社殿内には中央に薬玉を持つ若宮さんの御神体があり、その両側に剣を持ち厳しい形相の男神の二体が守護し奉ってあるそうです。また境内には三界萬霊塔・天満宮・蛇得大龍神等が並び立っており、寄せ宮された跡がよく分かりました。社殿の隣には併設して上町公民館があります。
若宮社のすぐ近くには明治22年に設置された実久(上町)分教場跡の碑が立っています。本校の興文小学校から遠い立野・鍛冶屋・実久・船津・上町地域と下古賀地区の一部の1年生約30人ほどが学び、2年生になると本校へ登校してたそうで、設立から廃校となった昭和4年までの約40年間で1,000名を超える1年生が学んだそうです。
また若宮社の東側には本願寺派の浄土真宗で寛永15年の創建された妙福寺があり、現在の本堂は昭和5年に改築されたそうです。また門の上部には龍や獅子などの彫刻が施されており、特に龍の彫刻は表と裏で異なる細工がされており、南北にある内の北側にある門が歴史的に古い門だということでした。
こちらでも住職に色々とお話をしていただき、当時社殿に使われていたであろう昔の人が書いたとされる歴史的にも古い板も見せていただきました。
妙福寺を後にした一行は来た道を折り返し、出発した立野の長泉寺を目指しました。帰りは空港大橋は渡らずに下の道を帰りました。総距離およそ7kmでしたが、参加された方の中からは「短かった」との感想もいただいており、みなさん本当にお元気だなと感心すると共に、校区内にはまだまだ知らない歴史があるんだなぁと思いました。
今回のゆっくり散歩がみなさんの学びを深めるいい機会になっていれば幸いです。
参加されたみなさん、本当にお疲れ様でした!