校区内の自治会の顧問を務めて2年目になる。世帯数300を超え、人口千人規模の自治会である。4月の自治会総会で「物価高の折、自治会費一定額の全戸配布をしたらどうか」という発言があった。発言後、会場では一部の同調の拍手があった。
物価高騰続きでみんな困っているが、そもそも自治会費は自治会運営のもの。具体的には、地域の防災はじめ、防犯、環境、青少年育成、高齢者対策などに充てるものであり、個人の生活向上にまでとは考えられない。
米の高騰をはじめとした物価高とはいえ、自治会費の全戸配布は土俵違いではあるまいか。自治会は地域社会の核としての役割を担ってきたが、自治会加入の減少および、役員の担い手不足などの課題多い中。将来に禍根を残さないようにしなければならない。